2012年07月11日

伝説のネオアコバンド 浪速のペイルファンテンズ デボネアを再考

お久しぶりの5*5ブログ更新です。
今回は志向を変え、外部ライターさんに投稿してもらいました。
とは云っても一つ前の記事に登場した友人である広瀬さんに、今度はライターとなって貰いました。最初は私に書いて貰いたいとの事でしたが、この浪速の名バンドを語る上でこれ以上の人は居ない。。。と私は思い。リクエスト→依頼へと逆指名を致しました。ディスコグラフィー、レア画像、とっておきのインタビュー、貴重な音源(Youtube)、裏話などなど...。盛りだくさんでお楽しみ下さい。 中村 慶 (popsicle-kid)


右向き三角1 伝説のネオアコ・バンド 【浪速のペイル・ファンテンズ デボネアを再考】

熱心なネオアコ・ファンであればきっとその名は耳にした事があるはずのデボネア。
ボーカルのショージさんが大のインタビュー嫌いということで、これまでメディアへの露出がほとんどなく、ファンにとってはあとに残された音源を耳にすること以外で彼らの実像に迫る事はできませんでした。

僕がデボネアの曲を初めて耳にしたのは90年前後、ちょうどロリポップがフリッパーズ名義で1stをリリースした頃。友達の黒田が、ミナミのレコード店で入手してきた手作り感覚あふれる彼らの1stカセット「 Lost From The Pictures」 。

ジャケットのセンスがペイル・ファウンテンズまんまで、もうそれだけで期待値がハネあがったのを記憶してます。果たしてあの日 彼のワンルームに流れた音楽は、確実にその後の僕らの人生に影響を与えるものになるんです。

以下は、デボネア名義でリリースされた音源です。現在では入手困難なものがほとんど。

1988.--.-- Lost From The Pictures
1989 --.-- THROUGH THE STREET <7"/DEB-002>
1992.04.10 HAPPY NOW? <12"/WONDER RELEASE RECORDS[UK PROJECT]/WRR-12>
1992.07.25 ETERNITY I <CD Al.WONDER RELEASE RECORDS/[UK PROJECT]/WRR-13>
1993.07.20 TANGLED UP <CD Al./WONDER RELEASE RECORDS[UK PROJECT]/WRR-18>
2003.08.27 Eternity One <CD Al./WONDER RELEASE RECORDS[UKPROJECT]/UKWR-005>

※ 上記音源以外にもライブ・カセット(ロリポップと共演したもの)、ポニー・キャニオンからリリースされたオムニバス・アルバムにはLOVEのカバー他2曲を収録。(デビュー前のミスチルが収録されているせいで現在ではかなりの高値がついているのでは?)コレクター・アイテムも!!

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debo7.jpg

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あれから20年、あの日のカセットはすっかり擦り切れてしまったのですが、オリジナル・メンバーのイチローさんがされてるCLEAR RECORDより当時の1stカセットをそのままCD化したものを入手することができました!(今でも入手可能では?)

本当に久しぶりに耳にした彼らの音楽は、色褪せるどころか更なる発見の連続。
基本マイケル・ヘッド節が炸裂なんですが、ノエルのギターをバックにデーモンが歌ってるというのが現在の僕の率直な感想。

とにかく全てのネオアコ・ギターポップUKインディーのおいしいとこをギュッと濃縮還元したような奇跡的な楽曲だと再確認しています。

本当に音楽が好きで、もちろん音楽だけでなく それを取り巻く周辺の感覚が徹底的に洗練されているバンド、たとえばフリッパーズの1stやジョニー・ディーにハマった人、デボネアいいっすよ!


その後、イチローさん情報によるとボーカルのショージさんが上6でバーを経営されてるとか! 僕は、いてもたってもいられなくなり彼らの7inch を片手にバーMILE HIGH CLUB に行ってきました。

店内にはショージさんの趣味を色濃く反映したCDやアナログ(全て英国盤)が壁一面にズラっと並んでいます。
records[2].jpg

壁に貼られたFACTORYや electronicのポスターが目立ちます。
(ちなみに僕はトイレに貼られたカイリー・ミノーグのポスターにやられました)
factory[2].jpg

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ショージさんから当時の話を聞き出しつつ(正直けっこう忘れてはる)ロックとビールを堪能する。音楽好き+酒好きにはホントにたまらん空間です。


90年代初頭、英国在住時にマイケル・ヘッドの自宅で一緒にセッションした話。そこではビートルズのヘルプとか一緒に合わせたそうです。

ロリポップやペニー・アーケードとの楽屋でのやりとり。『オレ、アズカメの○○弾ける!』的かわいい自慢合戦など・・・『デボネアがネオアコをやってたのは、当時は、あれが最新の音楽だったから』 なんといってもショージさんの引き出しは推定4万個(〜8万個)ですからね。関西の音楽好きの方!ぜひMILE HIGH CLUBでいっしょに盛り上がりましょう!
chair[2].jpg

〒542−0062 大阪市 中央区 上本町西 5−3−9ブルースター・ビル3F
06−6777−1987 milehighclub@watch.ocn.ne.jp

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text by 広瀬 陽一 (kaorimoko)
posted by blue-very at 13:56| ネオアコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月26日

90年代初期 幻の関西ネオアコバンド "Chelsea Girls"を聴こう♬

コチラのブログは久々の更新です。
今回は去年の9月京都のネオアコ大イベント「ネオアコサミットMTMR」で出会った
広瀬さんが90年代初頭に遣っていたと言うバンド Chelsea Girlsを取り上げたいと思います。
(正確にはLet's Split経由でyoutube絡みで夏頃に知り合いました)

Chelsea Girl index.jpg

Chelsea Girlsとは...

広瀬 陽一(vo,g)と黒田 憲一郎(b)の2名からなるネオアコユニットである。

1991年、大阪某所。当時スミスやエコバニに影響を受けていた広瀬が大学構内でバンドメンバーを募集。
この時のメンバーの採用条件はルックスのみ。
ほとんど素人集団のみで形成されたバンドBordeauxが結成される。
このBordeauxこそが後のChelse Girlsの母体となる。
バンドは唯一の音源“Fairy Tale”を残して解散。
活動期間は約半年。

バンド解散後、ロリポップソニックとデボネアのカセットテープに触発された広瀬と黒田は 、
新ユニットChelsea Girlsを立ち上げる。『とにかく自分たちが聴きたい音楽 を!』をテーマ
に全曲作詞は黒田、作曲は広瀬が手掛ける。
完全な分業体制のもと安物のMTRに何度もピンポンを繰り返し一夏で6曲を完成。
完成した曲はカセットテープにダビングして当時の友達に配布したのみ。
大学卒業を目前にした二人は活動を停止する。
活動期間は約3カ月。

2011年、kaorimoko名義で動画投稿していた広瀬あてに海外の某レーベルオーナーより
オリジナルアップのオファーあり。現在当時の音源そのままに“I Know You Well” “Sunnyside Sunbathing”“waterhole”の3曲がアップされている。

僕と広瀬さんとは先に書いた通り去年の9月京都で知り合いました。
その時はどちらの方はわからなかったのですが、後にTHEE WINDLESS GATESのシモさんにお聞きしたら「Youtubeの...ほらっ」って云われて「ハッ!」と思い出した訳で。ぼちぼちと文通(メールw)を繰り返してまして...、或る日「過去の音源」をyoutubeにアップしたと言うので早速「試聴」(去年の話w)させて貰いました。
これがまた埋もれたままでは勿体ないレベルの「グッド青春ネオアコ群」だった訳ですよ!!!(※写真がカセットテープのデザインの様です...オリジナルのK7で欲しいです!!!)

さて、現時点で3曲がYoutubeにアップされている様ですが、中でも僕をノックアウトさせたのが兎に角「Sunnyside Sunbathing」です♬
初期アズカメ・ミーツLOVE PARADEみたいな蒼さと 俯きVo.のサジ加減が絶妙で、
サビの裏声、心地よいリズムパターン、何よりキュンとくるメロディーラインが絶妙.!!
ネオアコの旨味が超凝縮した、これぞ和製ネオアコ裏名曲の一つと思います。



前述のバンドや、もちろんブリストルのSARAH系サウンド好きも何度もプレイしてしまう事請け合い。
まだ当時の楽曲が残っているそう、後々アップされる事と思います。そしてまた何かしらやらかしてくれそうなの?!. . . で (?) 今後もネオアコファンは是非注目して欲しいですね。





posted by blue-very at 15:59| ネオアコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月14日

chewy raccoon (the pearlfishers)

chewy raccoon - in my room
from 12 inch single "don't touch me"[shift records] 1985

後にThe Pearlfishers として人気となるソングライターDavid Scott のレコードとして最初の作品(1985)です。この頃既にパールフィッシャーズ的なメロウネスと、極上のソングライターとして確立している事が聴いてお分かり頂けると思います。因にタイトル曲はTot Taylor主宰Compact OrganizationのOceans Eleven系ナンバー。同時期にshift recordsのコンピに2曲(内1曲は本12"とダブり)で解散。後にHearts And Mindsで7インチ1枚。その後The Pealfishersとして今に至ります。他は何とか手に入ってもこの12だけは何故か全く見掛けません。自分も結構入手で手子摺りました。

↓コチラが12"でしか聴けないレア音源♬ ※マスターVo上げ過ぎて音が少し歪んでしまいました;;


↓コチラはShift Compilationにも収録♬


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posted by blue-very at 17:14| ネオアコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月02日

bulldozer crash (PO!) & dead famous people

すっかり使い方が慣れたMP32Tubeのサイトがいつになっても復活しないので、また画像無しmp3tubeでupします。

なんとなく何処にもレヴューしてもらえなさそうだけど、憎めない陰(私的)名曲的なネオアコもの2つ

□ bulldozer crash
米はイリノイの弱小ネオアコ・レーベルSunday Records で、地味なバンドが沢山居たレーベル。元OriginalsのTerri Lowe & Ruth Miller嬢の在籍しているPo! やら、They Go Boom!! 辺りが知名度抜群(!?) ここで紹介しているのは93年にリリースされたAnniversary Singleと云う5曲入りの10" コンピレーション盤です。各バンドによるナンバーを別のレーベルメイトがカバーする在りそう無い企画モノ。Bulldozer Crashと云うバンドのPo!の名曲「Fay」のカバーは当時から好きで好きで堪らない1曲。オリジナルを遥かに上回る切なさ。夜空の星々を眺めながら聴きたい「ロマンティックがとまらない」系です!
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□ dead famous people
ニュージーランドはオークランドの女性ボーカルによるネオアコ・バンド。
結構地味な評価ですが個人的にはかなり好み。当時Fools Mateだかに「女の子の日常に於けるお喋り感覚」的な歌詞を乗せて歌う事らしい。Donna Savage嬢のボーカルと楽曲は云うまでもなくキュンな世界。myspaceにもyoutubeにも音源がなかったのでPostcard from Paradiseと同じ位好きな「Devil Child」聴いて下さい。サビでは「都はるみ」並に拳を握る筈デス!
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posted by blue-very at 16:44| ネオアコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月06日

commotion upstairs - life me up

commotion upstairs - life me up[saucy/england]'89 7 inch

所謂The Smithsからの影響をモロに感じさせるロンドン出身のバンド。7インチ1枚と数本のK7 (Demo)でアッと云う間に解散してしまった様ですね。フォロワー的にはこれほど好きなバンドも居ません。と云うかこのリードVo.のベンさんのボイスが大好きなんです。また7インチシングル未収の音源も最高なのなんのって!!何度もベンさんにラブコールを贈ったのですが、家具以外にはまったく関心ない様でした(笑 


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posted by blue-very at 17:13| ネオアコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月16日

thee windless gates & alvysinger - let's split!

thee windless gates & alvysinger - let's split! CDR-SINGLE 300 COPY ONLY

元Johnny DeeのThee Windless Gatesと、北海道在住のネオアコユニットAlvysingerとのスプリットCDシングル『Let's Split ! 』が5月1日にリリースされます。その4曲ダイジェストとなります。ライナーは元Johnny Dee堤田氏と私 Disques Blue-very 中村が担当致しました。どうぞお楽しみに!!

●収録曲
1. In Another Day/TWG
2. Don't Let Me Down/TWG
3. Kind of Love/alvysinger
4. The Door into Summer/alvysinger

lets_split.jpg

posted by blue-very at 18:43| ネオアコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月05日

where's jules? - nothing at all

where's jules? - nothing at all [own released no label/england] 80's 7 Inch
listen♬
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posted by blue-very at 17:47| ネオアコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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