2019年01月11日

ポスト ネオアコ薔薇の時代 『続 ジョニー・ディーについて書こう』『ジョニー・ディーについて僕が知りたい10の事柄』

ポスト ネオアコ薔薇の時代 『続 ジョニー・ディーについて書こう』

2018年9月29日東京
その日、Wのライダースにコム・デ・ギャルソンのシャツで颯爽とステージに現れたボーカルの堤田。
開口いちばん、「今日は、ネオアコやりに来ました」
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今の音楽シーンでこのセリフを口にして許されるのは 彼くらいのものだろう。決して自虐ネタなんかじゃない。まして内に秘めた使命感なんてあるはずもない。その日集まったオーディエンスが求めているものは何か。彼はそれを熟知していたのだ。ようこそジョニー・ディーの世界へ。

ギターの下田と並ぶとまるで2人組のギャングスタ―のようにカッコいい。僕が抱いていたネオアコ的世界観はまさにこれ!クールでレトロでヒップでキンキー。こういったイメージは往々にして演奏や楽曲そのものよりも重要となる。(これはネオアコを語るうえで欠くことのできない僕の持論のひとつ)

Motorbike Loves You、Goodbye My Favourite Girl、l´m Falling Down Again珠玉のナンバーが次々と披露される。まるで90年代初頭のカムデンにタイムスリップしたような気分。
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タイムアウト誌を隅々までチェックし、A to Z を片手にどこへでも出向く。終電なんか気にせず 行き当たりばったりでどうにでもなった自由でちょっと野蛮な時代。SNSでの繋がりはなくても特定のライブハウスやレコード店に行けば自然と仲間が集まった。Me Japanese Boy !Don’t you know Johnny Dee ?

いい意味での予定調和がつづく中、アンコールで彼らが演奏したのはFeltのMy face is on fire。あえて最後にこの曲を放り込んでくるところにロリポップやデボネアと同質のセンスを感じる。彼らはみなアーティストである前にレコードコレクターなのだ。下田の気負いを感じさせない冷ややかなアルペジオはディーバンクそのものだし、堤田のたたずまいは完全にローレンスを再現していた。

ほんと歴史的なステージを間近で観られた幸運に感謝の言葉しかない。
中村さん、奇跡を起こしてくれてありがとう!

Chelsea Girls 広瀬 陽一



『ジョニー・ディーについて僕が知りたい10の事柄』

台風24号(通称チャーミー)が急接近する2018年9月29日 東京、disuques blue-veryの20周年アニバーサリーイベントは大盛況のうちに幕を下ろした。このインタビュー原稿は、その夜 都内某所にて行われた打ち上げの席での堤田氏との対談の一部を抜粋、拡大、補完したものである。フロントマンにして90年代ネオアコ アイコン的存在の堤田氏。ジョニー・ディーファンはもとより、熱心なネオアコ愛好家にはぜひとも読んでいただきたい。

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左から鶴田、堤田、下田

@ ライブのアンコールではまさかのFeltのカバー(My face is on fire)を披露されたんですが、この曲を選んだきめ手となったものは何ですか?最後までThe SmithsのHand in gloveとどちらにするか悩んだって?

この陰鬱なナンバーは最初ピローズ&プレイヤーズで聴いてあとで7インチを買ったんです。妥協のないサウンドだしクールですよね。この感じが昨今の日本のグループとか見てていまの心境に合ってるなと。歌詞も”革命とメキシコのブルーな日没を待っていた”ってカッコ良すぎる。またそれを象徴するメキシカンなイントロにニューウェイブ独特の陰りが凝縮されてる。近年 再評価されてるしタイミングもいいかと。Hand in gloveは次の機会があれば是非やりたいですね。
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マイブラ ミーツ スミスな一枚

A 僕もFelt大好きなんですが、堤田さんの選ぶFeltのベストアルバムを教えてください。やはり初期ディーバンク時代になりますか?

”毛氈”がベストですね。UKオリジナルではなく日本盤。当時このUK盤に2曲追加されたこの盤を最初に買って聴いてました。曲の流れやトータル感もこの日本盤がいい。このアルバムは当時の思い入れが強いです。よく"Return of the Durutti Column"と合わせて聴いてました。

レーベルを越えてのベスト3曲を教えてください。

フェルトとの出会いは試験勉強で徹夜した朝に「朝のポップス」(ラジオ番組)で聴いた"The world is as soft as race"。この曲がベスト。徹夜明けにやたら清涼感があってそれでいて妙ちきりんな感じに何これ?とすごい衝撃を受けた。次に"Evergreen dazed"、"Penelope tree"。"Mexican bandits"もいい。クリエーションの頃もいいけどチェリーレッド、指摘通りモーリス・ディーバンクがいた頃が好みです。”カスピ”もいいしこの頃の作品はかけがえがない。今となってはレコードすべて処分してしまいましたが。
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B それでは次にThe Smithsのベストアルバムとベスト3曲を教えてください。選考にまつわるエピソードもほしいです。

ベストアルバムはファースト。確か渋谷陽一の「サウンドストリート」(ラジオ番組)で"Reel around the fountain"聴いたのが最初。すぐにレコ屋に走って壁に飾ってあった"What difference"の12インチを買った。ベストナンバーは、"What difference"、"Heaven knows"、"This charming man"。思い入れもあるけどこの頃のものはジャケ含めて初期衝動の素晴らしさがある。特に”Heaven knows”はその良さをずっと後に再認識したことがあった。マニラのベッドロックという繁華街に行った時のこと。とあるオープンバーからいきなりジョニーマーのあのギターリフが大音量で流れてきた。かなりインパクトありましたね。だって熱帯雨林系のアジアの雑然とした街にこの蒼くも瑞々しいマンチェスターサウンドなんて大よそ似合わないでしょ?でもあのイントロ、一瞬にしてその場を洗い流すかのような凛としたサウンド。やっぱりすごいなと。あと"How soon is now" 12インチB面の流れがすごく好きですね。スミスのレコードはかなり集めましたよ。"There is a light"のフランス盤発禁スリーブ7インチやロンドンのRecord & Tape Exchangeで買ったStill ill"ブラジルフレキシとか。あと福岡のセブンティーズレコード(移転前)というパンクのレコ屋で売れ残りの7インチ全部買い占めたり。その時にオレンジジュースのファーストも一緒に買った覚えがある。その頃にはもうレコードコレクターになってましたね。
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C 完全に洋楽志向だと思うんですが、日本で注目している(していた)バンドがあれば。

日本のグループでは果然ルースターズでしたね。勿論初期もいいけど"DIS"、"GOOD DREAMS"、"PHY”がリアルタイムで思い入れが強い。ニューウェイブ少年だったのでEDPS、スターリン、じゃがたら、戸川純も好きでした。あと当時デボネアは"印象深かった。”Through the street"の7インチを初めて聴いた時はこれは日本版シャックだと。こんな良いグループが日本にいるんだと思いましたね。"Always there"は特に瑞々しくてよかった。ワンダーリリースのも持ってましたよ。同じくビロードやペニーアーケードの7インチも素晴らしかった。ただ純粋にネオアコという意味では、彼らのあの7インチが日本で最初のネオアコのレコードなのかもしれないですね。いま注目しているグループについては特にないです。
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フリッパーズ・ギターについてどう思ってました?堤田さんの中での彼らの位置づけを教えてください。

まずK.O.G.Aの古閑君からオリジナル・ラブのファーストを入手して驚き、その後彼らのファーストアルバムがきて、なんて完成度の高いサウンドなんだっていう感じでした。そしてまたも古閑君からヴィーナスペーターというバンドをはじめたということでその周辺のグループを集めたカセットテープを貰いました。デビュー前のブリッジやルーフ、マーブルハンモック、バチェラーズとかボーイズショートヘア、あとネオアコ調のヴィナペとかZEST周辺のグループを集めたオムニバスカセットで。まさに宇田川セントリックな渋谷系前夜のような内容だった。自分も遠方福岡からZESTには行ってたしヴィナペの古閑君からも周辺の人を紹介してもらったけど、そのセンスにはびっくりしましたね、東京は違うなと(笑)。僕らは当時スミスとかUKのストイックなギターバンドを目指してたけど、彼らはジャズ、ボサノバやジャグを取り入れていた。ダンヒックスとか聴いてたんじゃないかな。結局僕らは新宿のヴィニール・ジャパンからデビューしてインディーアンダーグラウンドに進んでいったけどメインストリームのシーンは渋谷系やサバービアに進んでいったのかなと思います。大阪にもマンチェシーンがあってスカリーズのメッカみたいな洋服屋もありましたよね。福岡ではジャングル・エキゾチカというレコ店がクラブイベントやライブをオーガナイズしてたけど、グループだとAUTOMATIC KISSレーベルで一緒だったインスタント・シトロンやポエティカル・コインシデンス(ex.COLORFILTER)位しかいなかったかな。でもその頃、福岡の天神にも渋谷ライクな次世代シーンが確かにありましたよ。

D 前身のコロバ・ミルク・バーについて
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結成当初からプロを意識してはりました?

プロは意識していなかった。そのコロバ・ミルク・バーは、ジョニー・ディー鶴田君、サイカゴーゴーの福田君の三人でやってました。ゴダールか何かの映画のスリーブでカセットを2本?(50本限定)発売した。音はスミスとかジザメリな感じ。勿論グループ名は”時計仕掛け”から拝借。その後、同名のUKネオサイケグループが出てきてグループ名を変えた。そういえば古閑君が下北でKOGA MILK BARというお店をやってるようなので今度行ってみようかと思ってます。

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下田さんは、途中から加入でしたっけ?彼が作ったデモテープを堤田さんが聴いて、それで一緒にやろうと声をかけたのが始まりだったような。違ってたらごめんなさい。

その頃数少ないネオアコの友人から下田君のデモを聞かせてもらった。Josef Kのような感じだったかな、すぐにそのセンスの良さがわかったのでその友人から紹介してもらった。

下田さんはその当時からジャズコーラス使いのキラキラサウンドでした?堤田さんからみた彼の魅力について教えてください。二人ともめちゃめちゃ女子にモテたんとちゃいますか?

下田君のギターはキラキラでしたね。UKニューウェイブ直系の王道的ギター。音もさることながら曲やアレンジのセンスもすごく良かった。もてたかどうかについては、ライブあまりやってないしそういうのはなかったですね。純粋に音が好みだという人が多かったかと。
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繊細でメランコリックな下田のギター / 新宿アンチノックにて

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新宿アンチノック カルーセルのエリザベス、ヘヴンリーのアメリアと

E これも堤田さん目線で、ジョニー・ディー作品の中でベスト3曲を選ぶとすると?また全曲作詞は堤田さんだと思うんだけど、歌詞を書く時に心掛けていたことなどもしあれば、

好きなのは、Mortorbike loves you、I'm falling down again、 Hey Gentle girl。歌詞についてはメロに合う単語をはめ込むような感じ。
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初回プレス限定 VINYL JAPAN近藤女史による手作り感溢れるアートディレクション

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F 初めて買ったレコードは何でした?また学生の頃に影響を受けたバンドや音楽について教えてください。

中学生の時にYMO "BGM"を買ったのが最初のレコード。追ってファミリーの高橋幸弘”音楽殺人”、大村憲司”春がいっぱい”、クラフトワーク"Trans Europe Express"、デヴィッド・ボウイ”Low”とか買っていった感じですね。特に坂本龍一の「サウンドストリート」(ラジオ番組)には影響を受けました。UKニューウェイブ、エレポ、前衛音楽や民族音楽。ON-UやUKレゲエなんかもこの時に聴いた。戦メリ時のボウイやジャパンのゲスト出演とかもあった。あとデモテープ特集は楽しみにしてましたね。番組が終わったら続けて「クロスオーバーイレブン」でポピュラーな音楽を聴き、最後に「ジェットストリーム」で締めて寝るという(笑)当時の情報源はラジオと雑誌と友人。高校生の時に友人からセックス・ピストルズとスターリンのレコードを借りたのがきっかけでパンクとかハードコア、末はポジパンに走った。そしてエコバニ、バウハウス、キュアー、ニュー・オーダーとか所謂UKニューウェイブに出会いベルベッツとかドアーズやバーズなんかにバックしていくという典型的パターン。エコバニから'60sを掘り下げた感じですね。同様にジャム、スタカンからモッズとか、クラッシュやスペシャルズからスカ、レゲエという風に。同年代は大体こんな感じじゃないでしょうか。

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G 音楽以外の趣味は?お気に入りの映画や本、アート作品など音楽以外で影響を受けたものがあれば教えてください。

当時は典型的ニューウェイブ少年だったのでその辺りの人が好きなもの。基本はレコード収集でしたが、洋服が好きでファッションはモッズ(モッドではない)時代が長かったですね。最初はパンクでジョージコックスのラバーソールやドクターマーチン、それからロークのキルトタッセルを履くようになった。スミスの影響で古着も買いました。雑誌だとロッキンオン、ドール、ニューズウェイブ、東のフールズメイトに西のロック・マガジン(合掌)という恐ろしくマニアックな本もあった。で、表面だけをなぞってシュールレアリズムやカミュ、カフカとかの実存主義、アートならアンディー・ウォーホルとかよくあるパターン。漫画ならつげ義春とか。鳩山郁子の"青い菊"なんかはまさに前衛的ネオアコの世界。スタイルだけでしたね(笑)。

H 当日(うん十年ぶりに)ステージに立ってみて感じたこと。盟友、下田さんとの再会。あれから数カ月経ちましたが あの日を振り返って思うことがあれば。

まずはこれをきっかけに下田君はじめTWGのメンバーに会えて嬉しかったですね。もうライブとかしないと思っていたけど、モーターバイクのギターイントロを聞いた瞬間、あの当時に戻っていきましたね(笑)あと数年来会っていない人にも再会出来てよかったです。ライブ自体は、当時のちょっと陰鬱なUKニューウェイブのあの雰囲気を出したかった。もしそれが感じてもらえていたら個人的には満足です。
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I 最後に今後の活動予定について教えてください。

下田君とまたやろうということでプランを練っているところです。あと元ジョニー・ディーの鶴田君や田尻君ともデモ制作中です。いずれも2019年なにか形に出来ればと思います。

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2018年12月05日

帰ってきたヨッパライ 〜愛と幻想のデスモッズ〜 Bankの奏でる音楽とその世界



初めてBankの音楽に触れたのは友達を介して。Archのメンバーが新しく始めたバンドいうことで最初から期待値が高かった。なんと言っても僕らはクルーエル世代。日本の音楽で初めてレーベルを意識して聴いたのがクルーエルだった。クリエイションにサラ、そしてチェリーレッド。当時好んで聴いていた海外のレーベルと比較してもなんら劣ることのなかった純度の高い国産ポップス。

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大げさに聞こえるかもしれないが、当時の僕たちは瀧見憲司 そしてフリッパーズのふたりが提案する音楽こそが真実だと信じていた。信用できる音楽、安心して聴ける音楽。言ってしまえば「ダサくない音楽」がそこにはあった。
 

話をBankに戻そう。

実際のところライブを拝見するのは今回が初めてだった。冒頭からキレキレのサウンドと艶っぽいボーカルに圧倒される。タイプは異なるがブロック・パーティーにも通じるニューウェーブ感。独自のリズムと間の産物だと思うのだが、実際のところは上手く説明がつかない。さらに突き詰めればモダン・ロマンス、ブロウ・モンキーズといった名前も浮かんでくる。日本のバンドだという事前情報がなければ間違いなく洋楽の棚に置いてしまいそうだ。

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キラキラしたディスコサウンド。随所に見え隠れする80sへの憧憬。ワンフレーズで世界を塗り変えてしまうサクソフォーン。安定感と躍動感を同時に生み出すカッティング。更には新鋭若手芸人さながらのしゃべりのセンス。完全にプロ集団だ。


この渾沌として猥雑な感じ。ずっと思い出せないでいたが、ようやく繋がった。

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オリジナル・ラブだ。90年代初頭、大阪のクアトロで見た彼らのステージ。それはライブというよりむしろショウに近いものだった。シンプルな構成ながらゴージャスで、どこか昭和の銀幕スターにも通じる存在感。

学生の頃、京都の美松劇場に4本立てオールナイトを観に行った。『ブルーベルベット』『汚れた血』『植木等の無責任一代男』『バーディー』。一見統一感のまるでないラインナップが、何故だか見事に調和して、未体験のグルーブ感を生み出す。Bankとはまさにそんなバンドなのではないだろうか。


Chelsea Girls 広瀬 陽一



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2018年11月14日

みんな笑った〜snow sheepの魅力とその音楽



真っ直ぐな学級委員長女子と都会から転校してきた長身メガネ男子。目の前に広がるくらもちふさこ的世界。それがはじめて目にするsnow sheepに対する僕の第一印象だった。寒い冬に飲む温かいココアのようなやさしく良質な音楽。

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彼らのステージは昭和の子供たちのお楽しみ会、あるいは94年夏エジンバラで見たパステルズのライブのような、敷居が高いのか低いのかよく分からない、それでいて愛にあふれたものだった。

メガネギター (失礼、近藤さん)の書く曲は耳に心地よくすっと心にしみわたる。何より低音の男ネオアコボーカルが素晴らしい。それは委員長(小林さん)の甘くキラキラした高音と見事に調和し、まるではじめからそこにあったかのようなリアリティーを生み出す。僕がイメージした「天然コケッコー」同様、聴衆のスクリーンにそれぞれ独自の映像を映し出す。

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持ち歌が4曲しかないとのこと、その日のライブではスワン・ダイブのカバーが披露される。委員長、「高校生バンドみたい」 と呟くも、すかさず「今の高校生はもっと上手いから!」とメガネのつっこみ。暗転。


確かに演奏は上手いにこしたことはない。だけどそんなことは実はどうでもよくて、僕が求めているものは感動。心に響くか、その一点においてsnow sheepのパフォーマンスは完璧だった。

次はVaselinesのカバーも聴いてみたい。ベタやけど。

Chelsea Girls 広瀬 陽一


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2018年10月28日

ロンサムカウボーイ Alvysinger 〜泥をかぶれるやつしか信用できない



小野くんのライブを拝見するのは、今回で3度目。彼自身ライブの本数は決して多くないと思うので我ながらまずまずの出席率だ。2011伝説の京都ネオアコサミットにはじまり、2015熊本ぺいあのぷらす、2018東京 ブルーベリー20周年アニバーサリーと重要視すべきイベントには決まって小野くんの姿がある。そして回を追う毎にAlvysingerは格段と進化しつづけている。

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卓越したソングライティングの技量と爽やかなルックスは、さながら小沢健二や堂島孝平、星野源といったところか。しかしながら彼の一番の魅力は、そういった表層的なタレント性の一切をひっくり返したところにある。

泥臭さい反骨心、適度に距離を置いた独自のマナー。そして破壊。
時に熱く、時にシニカルに相反する2つのテーゼが交錯する。

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ギターこそ壊さないが小野君にはクラッシュと同質のスピリットを感じる。たとえそれが瀟洒なシティーポップであったとしてもAlvysingerの源流はパンクだ。定義づけはナンセンスだし意見は多様であっていいと思うが、ネオアコとは元来そういった斜に構えた感性の産物ではないだろうか?小野くんにはこれからも他に迎合することなく新しい道を切り開いてもらいたいと切に願う。

Chelsea Girls 広瀬 陽一

♪ all for our tears ♪
冒頭のモノローグからその後の展開、アレンジに至るまでペイル・ファウンテンテンズの名曲 reach を想起せずにはいられない。ブルーベリー限定でカセット発売された初期の名作にしてAlvysingerの最高傑作。全編に渡ってマイケル・ヘッド節が炸裂する。

♪ love ♪
スタイル・カウンシルの7インチB面に収録されてそうな秀逸曲。或いはカメラ・トークのアウトテイクといった感じ。大胆な日本語詞に挑んだ小野くんの手腕に感服。

alvysinger web site twitter

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2018年10月08日

「名は体を表す」small gardenについて




small gardenが体現する世界は、まさにクリエイター小園 兼一郎氏の理想郷、
小さな庭にジャズ・ボサノヴァをベースとした音を敷きつめ、自身のイメージに即して緻密に構築していく。
腕利きのアルチザン 門下生達の卓越した演奏技術。
そして艶やかな歌声。
ここでは時間が少しだけゆっくりと流れている。

当日のハイライトを挙げるときりがないので特に印象に残った2曲について書きたいと思う。

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フルート・サックスの印象的なメロディで始まる『8番目の月』
ジャズのエッセンスが全面に散りばめられたこの曲は まだ10代の頃に観たニューヨークトリオさながら都会の洗練を感じる。
まさに東京の音楽。
この日、ディスクブルーベリー 20周年を祝福するため集まった音のアルケミスト達。
繊細で煌びやかな旋律が東京の夜にこだまする。

途中 サックスからピアノへと切り替わる際のタイムラグが場にあたたかな一体感を生み出す。
これもあらかじめ図面に引かれた一本なのだとしたら驚きだが、こうした緊張と緩和の絶妙なバランスこそが小園ワールド、small gardenの持つ魅力ではないだろうか。

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Wフルートが秀逸な佳曲『木漏れ陽』
曲の持つ浮遊感をナチュラルなヴォーカルがより一層引き立てている。
もうどこまでも聴いていたい、この心地よさ。

日曜の朝に恋人と遅めの朝食を取る。
オーバカナルのクロックムッシュとカプチーノが理想。
ふいにFMからこの曲が流れてきたらこれほど幸せなことはないだろう。

こんなにも具体的なイメージが展開する曲もめずらしい。
あたたかで緩やかな何かに包みこまれる感じ、
そうファンタスティックな何かに。

僕もすっかり小園ワールド、small gardenのサウンドに魅了されたのだろう。
今後も彼らの活動に注目したいと思う。

Chelsea Girls 広瀬 陽一

▶ small garden web site

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posted by blue-very at 22:08| イベント・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする