大阪のインディーロックバンド、ガープ。女性ボーカリスト松本
自身の英国留学期間と重なったこともあり、
今のん 、ガープのめぐみちゃんやで。
えっ 広瀬君、ガープ知らんの!?
大阪上六のマイルハイクラブにて偶然 居合わせた小柄でキュートな女性。
ガープ、カッコいいで〜。
店主の中井(デボネアのボーカリスト)
うわっ、めっちゃ聴きたい。
JR宝塚線の最終、早速スマホを取り出して検索をかける。
ガープ バンド 大阪
だめだ、ヒットしない…
後日 友人(bluevery中村)よりバンドのスキャン画像が届く。
1993年、ポルスプエストから出たオムニバスBirth of the true Uからの1枚だ。
白黒のアーティスト写真。
メロディーを持たないむき出しの歌詞に目を通す。
Mystery Golden Town―
圧倒的な勢いで目前へと押し寄せてきたのは、
カミュやコクトー、
夏休み、学校の図書室で手にした一冊の文庫本。
思いがけず雷に打たれたひとりの少女は、
荒々しくて大雑把、
例えるならジャクソン・ポロックの5番。
まさに初期衝動の産物である。
僕のガープに対する興味は、加速度的に増していく。
歌詞から想起した頭の中のビジョン。それは後に届いたガープの音
退廃的でサイケデリック、無国籍でありながらも根底にそこはかと
曲ごとにめまぐるしく変わる音の質感。
ディックの空想科学小説、都はるみ、サボテンブラザーズ、次々と
そこに意味を求めてはいけないのだろう。
前述のオムニバスの他、
特筆すべきは、音楽誌 「米国音楽」の付録CDに提供した楽曲 A Piece Of Star 。
この曲は埋もれたままにしておくにはあまりに惜しいキュアー系疾
ぜひとも押し入れを発掘してでも見つけだして聴いていただきたい
2019年12月19日、
新曲2曲と過去のリマスター音源1曲で構成されたこのChapt
詳しくは同CD封入のライナーノーツをご覧いただくとして、
あの日マーブル柄の羊が見た灰色の空。
新しいガープの世界の扉が今 静かに開かれようとしている。
Chelsea Girls 広瀬 陽一